マンション契約に必要な実印

一人暮らしをすることにしたとき、不動産屋さんで実印が必要であると告げられました。部屋を早く決めなくてはいけない事情があり、すぐに自宅にもどり印鑑を手に区役所へ向かうことにしました。実印登録は初めてでしたが、区役所の窓口で私がだした印鑑はどこにでも売っているようなありきたりの印鑑でした。窓口の方は本当にこの印鑑で登録するのですかといった雰囲気で印鑑登録を受け付けてくれました。確かに後日父の印鑑登録書をみせてもらったときは、とても立派で大きな印鑑でしたから、自分の登録した印鑑が小さいものであるのと、シャチハタのような文字でしたから、区役所の方の疑うような態度もわかりました。オリジナルなところがまったくない印鑑を登録する人は私ぐらいでしょうか。時間に余裕があればよい印鑑をつくっておいたのですが、そんな時間のないまま登録したので、少し後悔しています。日本では印鑑が身分書のようなところがあり、サインで済ませることができない社会です。銀行でも印鑑、会社での書類にも印鑑、いろんなところで自分の証として記す印鑑はとても大切なものであるということを確信しました。高校を卒業したとき、記念品のひとつとして印鑑をもらった記憶がありますが、そのときの印鑑は銀行印として、初めてのお給料を受け取る口座開設に利用しました。印鑑ひとつにも思い出があるのだと思いました。母が作った印鑑のなかに少し変わった印鑑がありました。その印鑑は模様のようなものが入り、息子の学校給食費を支払う口座に利用しましたが、学校がわに提出する書類の欄に押印したときに学校側から押印しそこねたのではないですかと、確認されたぐらいでした。印鑑の物語がそのひとつひとつにあることに感動です。